2011年5月8日日曜日

103年の歴史に暖簾を下ろす- 美乃屋本舗

子供の日に柏餅を用意しようと思い「美乃屋」へ。
創業103年という歴史を持つ老舗の和菓子屋さんだ。
しかし、残念なことにお店を切り盛りするおばあちゃまが高齢で体力的にきつとのことで、今月31日で暖簾を下ろすことになった。
4月27日付けの「信濃毎日新聞」で、この記事を読んだ時は大変ショックだった。

「ぱんじゅう」あんことクリーム。

私:「こんにちわ。今日は、おばあちゃまは?」
おばあちゃまの娘さん:「今、奥で休んでます。」
私:「残念です。子供たち、こちらのお団子とすあま大好きなんですよ。」
娘さん:「ありがとうございます。皆さん惜しんでくれて、嬉しいです。でも、時代の流れです。井上さん(井上百貨店)が駅前に移ったり、近くの映画館もなくなってしまいましたしね。」
私:「そうですね。私の子供の頃は、美乃屋さんのすぐ近くのアーケードがある六九(ろっく)商店街が街の中心でしたものね。区画整理がされてから、街は本当に変わってしまいましたね...。」


松本市大手2-7-3
西堀公園近くにあります。
 散歩がてらぶらりぶらりと店の前を通ると、ついつい買ってしまいます。
彰美は、お醤油味のあやめ団子と桜色のさくら団子がお気に入り。

自転車に乗った高校生の男の子があやめ団子(みたらし団子)を買って、店先で食べている姿も何度かみられました。




ちょっと小腹が空いた時
ぱくりと食べたくなります。
もっちりとした「ぱんじゅう」。
小ぶりな今川焼のような感じですね。
温かいうちはもちろん、冷めてもおいしいです。

おばあちゃまとの「今日は暑いですね。」「今日は寒いですね。」から始まる会話もできなくなってしまうのは、寂しいです。

区画整理されて松本の街は、本当に変わった。
変わってしまったというのでしょうか...。
新しい物を取り込んでいく事も確かに大切な事だとは思うが、しかし松本の歴史というものを守ることも大切ではないだろうか?
神奈川から越して来てからのこの6年間にも、様々な老舗が姿を消していってしまった。
行政はなにしているの?
ここは信州松本。
都会の真似をしようなんて思うことは、もうよろしくなくて。


-ちょっと寄り道-
家の南側にリンゴ畑があります。
一年通して、一生懸命リンゴの木の世話をするおじいちゃんとその家族の姿が見られます。
暑い日も、寒い日も。

花便り。

うっすらとピンクのかかったリンゴの花。

花粉症の夫にとっては、つらいリンゴの花のようです。

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2 件のコメント:

弓 さんのコメント...

こんばんは。
美乃屋さん、今日までだったのですね…。
行けば良かった…。
新聞 見落として居ました。

子供の頃、ろっく街に行くのが楽しみでした。
やきそばとか 映画館とか。
懐かしいなー!

歴史あるお店が無くなるのは 本当に寂しいですね。
松本や地元をブラブラ探検が夢なので そんなところも考えながら歩いてみたいです。

美乃屋さんでおだんごを買って、ナワテをブラブラ散歩が好きでした。

cancha さんのコメント...

コメントありがとう。
歴史ある素敵なお店が姿を消していくのは、寂しいものですね。